黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
今日も王国の空と街に桜の花が流れていく。
神殿の丘にある桜の大木を見上げると、満開の花がザワザワと風に揺れていた。
実桜様の近くにいるといつも暖かな心地よい風を感じる。
無意識に風の力を使っているようで、素直なあの人の感情が風に表現されるのを私は楽しみにしていた。
だが今は冷たい風が吹き荒れる。
あの人の心が訴えているというのに、私は何も出来ないのか!
ザアッと桜の枝が大きく揺れ、桜の花の煌めきに違和感を感じた。
いつもより輝きが少ない…?
「ウィリアム殿下!」
少し慌てた様子のダニエル殿下は片手に花のアレンジメントを抱えている。
「ダニエル殿下、どうされましたか?」
「実はミオ様から…」
「実桜様が何か!?」
また実桜様の身に何かあったのかとその先の言葉を急かす。
「あっ!い、いえ!あの日神殿にお送りした時のお礼にと、ミオ様からこのお花をいただきまして…」
「……お会いしたのですか?」
スッと冷徹な表情と視線になる。
「ち、違います!お、落ち着いてください!もちろんお会いした訳ではなく、シエナ様が来られまして!」
「そうでしたか。失礼いたしました」
実桜様がまだ聖女の間から出られないと分かっているはずなのに私は何を…。
以前実桜様が憧れていたという人に似ていることが、まだ引っ掛かっている。
神殿の丘にある桜の大木を見上げると、満開の花がザワザワと風に揺れていた。
実桜様の近くにいるといつも暖かな心地よい風を感じる。
無意識に風の力を使っているようで、素直なあの人の感情が風に表現されるのを私は楽しみにしていた。
だが今は冷たい風が吹き荒れる。
あの人の心が訴えているというのに、私は何も出来ないのか!
ザアッと桜の枝が大きく揺れ、桜の花の煌めきに違和感を感じた。
いつもより輝きが少ない…?
「ウィリアム殿下!」
少し慌てた様子のダニエル殿下は片手に花のアレンジメントを抱えている。
「ダニエル殿下、どうされましたか?」
「実はミオ様から…」
「実桜様が何か!?」
また実桜様の身に何かあったのかとその先の言葉を急かす。
「あっ!い、いえ!あの日神殿にお送りした時のお礼にと、ミオ様からこのお花をいただきまして…」
「……お会いしたのですか?」
スッと冷徹な表情と視線になる。
「ち、違います!お、落ち着いてください!もちろんお会いした訳ではなく、シエナ様が来られまして!」
「そうでしたか。失礼いたしました」
実桜様がまだ聖女の間から出られないと分かっているはずなのに私は何を…。
以前実桜様が憧れていたという人に似ていることが、まだ引っ掛かっている。