黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「いえ。ご心配されるのは当然です。ましてやご婚約者様ですから」
「……はい。愛しい人が苦しんでいるというのに、私はここで祈ることしか出来ないとは…」
「その祈りは通じるはずです。この丘で見かけたお二人はサクラの花にも祝福されているように見えましたよ。結ばれるべきお二人なのだと私は思いました」
「ダニエル殿下…」
「こちらを見ていただけませんか? 少し気になりまして」
「これは…!」
「そう。輝きが少ないのです。花をいただいた時はいつものように煌めきを放つ花でしたが、時間が経つにつれて光が失われていきました」
「……やはり実桜様の力に変化が起きている…」
花に移せる聖女の能力は癒しの力。
心の不安定な状態が癒しの力に影響を…?
だから頬の傷も治らないのか?
他の者の不調や怪我は治癒してしまうというのに、自身の傷や心を治癒するのには時間がかかる。
なんと皮肉なことか…。
「実桜様…」
また涙を流しているあの方を抱きしめて安心させてあげたい。
あの方が笑顔になれるように…。
「……はい。愛しい人が苦しんでいるというのに、私はここで祈ることしか出来ないとは…」
「その祈りは通じるはずです。この丘で見かけたお二人はサクラの花にも祝福されているように見えましたよ。結ばれるべきお二人なのだと私は思いました」
「ダニエル殿下…」
「こちらを見ていただけませんか? 少し気になりまして」
「これは…!」
「そう。輝きが少ないのです。花をいただいた時はいつものように煌めきを放つ花でしたが、時間が経つにつれて光が失われていきました」
「……やはり実桜様の力に変化が起きている…」
花に移せる聖女の能力は癒しの力。
心の不安定な状態が癒しの力に影響を…?
だから頬の傷も治らないのか?
他の者の不調や怪我は治癒してしまうというのに、自身の傷や心を治癒するのには時間がかかる。
なんと皮肉なことか…。
「実桜様…」
また涙を流しているあの方を抱きしめて安心させてあげたい。
あの方が笑顔になれるように…。