黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「ウィリアム!来ていたのか。シャレー侯爵の件は?」

「向かっている途中に報告を受け、先にこちらに」

「そうか」

「父上がいるなら私はここで失礼します。手早く終わらせたい仕事がありますので。では後はよろしくお願いいたします」

水晶をクロエに渡して畑から出て行こうとするウィリアム。

「早く終わらせて、ミオ様の所へか?」

「もちろんです」

「そうか、心配だな!分かるぞ!」

「は?」

「ここは任せておけ!」

「そうです!ウィリアム殿下!こちらは私共にお任せください!」

「え? ダニエル殿下!?」

「聖女様にお大事にとお伝えください」

「は、はぁ」

馬車の中でも首を傾げているウィリアム。

「一体何なんだ? ハリー」

「……全てはあなたの呪われた独占欲が原因だと思いますよ」

「は?」

腕を組んで考え込むウィリアムだった。


< 233 / 257 >

この作品をシェア

pagetop