黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
そして翌日、このエーデル王国にはいつものように澄み渡る青い空が拡がっている。
いや、こんなに綺麗な青空が今までにあっただろうか。
桜の大木と王国中に咲き誇る花も今日という日を祝福をしてくれているように風に揺られていた。
私の目にはこの豊かな自然が今日はより輝いて見えている。
だが、一番美しいのはもちろん…。
「……なんて美しい!私の花嫁は世界一だ!」
「いつも大袈裟ね」
「本当のことしか言わないですよ」
実桜のいた世界ではウェディングドレスの色は白が多いと聞いた。
このエーデル王国では新郎の瞳の色のベールを新婦は纏う。
実桜がこのエーデル王国に来た時に着ていたドレスのような胸元と背中の肌が見える大胆なデザインは、もちろん私も実桜も却下だ。
白いドレスとベールに私の青い瞳の色の花のモチーフがアクセントに飾られ、実桜の雰囲気に合う可愛らしいデザインのドレス。
このドレスはソフィーの渾身の作品だ。
実桜はとても気に入ったようで、出来上がりを見た時には涙を流して喜んでいた。
そのドレスには実桜の手作りの花のブーケ。
真剣に、幸せそうに花を選び作っていた顔を私は一生忘れないだろう。
そして実桜の白い肌には私の青い瞳の色に似ている水晶のネックレスやイヤリングと指輪。
そう。実桜の聖女の能力が込められた水晶は青色。
それも私の瞳の色にとてもよく似ている。
また、実桜のように優しく輝いている。
歴代の聖女様の能力により、その色と輝きは変わる。
憧れていた聖女様の水晶はどのような水晶なのだろうかと、幼い頃から思っていた。
私にとって特別な色と輝きになるだろうと。
私が初めて実桜の水晶の色を見た時、どれ程驚いたことか。
心からの喜びと実桜との運命を感じた。
「ウィル様もとても素敵よ」
目覚めてからの実桜は私をぼんやりと見つめている時がある。
どうやら3年前よりも大人びた雰囲気になった私に戸惑っているようだ。
子供扱いされていた時期があるから、そのうっとりとした瞳に見つめられるのはかなり嬉しい。
二人で微笑み合っていると声を掛けられた。
どうやら式の時間がきたようだ。
王国中の人々が、この国を救ってくれた黒髪の聖女様の目覚めを待っていた。
その聖女様の結婚式。
たくさんの人々が歓喜し、私達を祝福してくれて盛大な結婚式が行われた。
私は13年前に眠る美しい黒髪の聖女様に恋をした。
その頃は聖女様を見つめ、話掛けることしかできなかった。
でもこれからは私の隣にはその美しい黒髪の聖女様がいて、共に未来を歩んでゆく。
「実桜」
「なあに?」
艶やかな黒髪を靡かせた実桜が微笑む。
「エーデル王国に来てくれて、私と出逢ってくれてありがとう」
「それは私もよ。このエーデル王国に来れて、あなたに出逢えて本当に幸せよ」
「永遠に愛している」
「ええ。私も愛しているわ」
私達は桜の花びらが舞う中で、永遠の愛を誓うキスをした。
おわり
いや、こんなに綺麗な青空が今までにあっただろうか。
桜の大木と王国中に咲き誇る花も今日という日を祝福をしてくれているように風に揺られていた。
私の目にはこの豊かな自然が今日はより輝いて見えている。
だが、一番美しいのはもちろん…。
「……なんて美しい!私の花嫁は世界一だ!」
「いつも大袈裟ね」
「本当のことしか言わないですよ」
実桜のいた世界ではウェディングドレスの色は白が多いと聞いた。
このエーデル王国では新郎の瞳の色のベールを新婦は纏う。
実桜がこのエーデル王国に来た時に着ていたドレスのような胸元と背中の肌が見える大胆なデザインは、もちろん私も実桜も却下だ。
白いドレスとベールに私の青い瞳の色の花のモチーフがアクセントに飾られ、実桜の雰囲気に合う可愛らしいデザインのドレス。
このドレスはソフィーの渾身の作品だ。
実桜はとても気に入ったようで、出来上がりを見た時には涙を流して喜んでいた。
そのドレスには実桜の手作りの花のブーケ。
真剣に、幸せそうに花を選び作っていた顔を私は一生忘れないだろう。
そして実桜の白い肌には私の青い瞳の色に似ている水晶のネックレスやイヤリングと指輪。
そう。実桜の聖女の能力が込められた水晶は青色。
それも私の瞳の色にとてもよく似ている。
また、実桜のように優しく輝いている。
歴代の聖女様の能力により、その色と輝きは変わる。
憧れていた聖女様の水晶はどのような水晶なのだろうかと、幼い頃から思っていた。
私にとって特別な色と輝きになるだろうと。
私が初めて実桜の水晶の色を見た時、どれ程驚いたことか。
心からの喜びと実桜との運命を感じた。
「ウィル様もとても素敵よ」
目覚めてからの実桜は私をぼんやりと見つめている時がある。
どうやら3年前よりも大人びた雰囲気になった私に戸惑っているようだ。
子供扱いされていた時期があるから、そのうっとりとした瞳に見つめられるのはかなり嬉しい。
二人で微笑み合っていると声を掛けられた。
どうやら式の時間がきたようだ。
王国中の人々が、この国を救ってくれた黒髪の聖女様の目覚めを待っていた。
その聖女様の結婚式。
たくさんの人々が歓喜し、私達を祝福してくれて盛大な結婚式が行われた。
私は13年前に眠る美しい黒髪の聖女様に恋をした。
その頃は聖女様を見つめ、話掛けることしかできなかった。
でもこれからは私の隣にはその美しい黒髪の聖女様がいて、共に未来を歩んでゆく。
「実桜」
「なあに?」
艶やかな黒髪を靡かせた実桜が微笑む。
「エーデル王国に来てくれて、私と出逢ってくれてありがとう」
「それは私もよ。このエーデル王国に来れて、あなたに出逢えて本当に幸せよ」
「永遠に愛している」
「ええ。私も愛しているわ」
私達は桜の花びらが舞う中で、永遠の愛を誓うキスをした。
おわり

