黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
椅子から立ち上がって窓に近づき、神殿の庭園にあるサクラの方を見る。
「またサクラですか? ウィリアム殿下は小さな頃からあのお花がお好きですね」
「この王国は様々な花が咲き誇る国だが、私は昔からなぜかあのサクラに一番惹かれていた」
ミオ様とサクラを見ていた時のことを思い出す。
「サクラはミオ様の出身国にはたくさん咲いているそうだ」
ミオ様の名前にも関係がある花だとおっしゃっていた。
だから私はあの花に惹かれていたのだろう。
「なんと!そうでしたか。確かに同じ出身国である前聖女シノ様が大切にされていたというお花でしたね」
シノ様の思い入れのある物がサクラだった。
ミオ様はあの美しい白いドレス。
『……そんな訳がない!』
ミオ様のあの白いドレスにはあまり良い思い出がなさそうだった。
確かに大人しい性格のミオ様が好むデザインではなく、胸元や背中も見せる大胆で美しいドレス。
もちろんミオ様にとてもお似合いで、私以外の者の目に映したくない程だった。
なぜあのドレスを着ていたのか。
前世でどのような思いをされたのか。
……その理由はあのことに繋がるのではないか?
「ウィリアム殿下、そろそろお時間でございます」
「ああ」
掛けてあった上着を手にし、身なりを整える。
「この後は父上への報告とダニエル殿下との会談か」
「はい。ダニエル殿下は先日ご到着されたばかりですが、我が王国をとても気に入ってくださっているご様子でございます」
「約半年間の滞在予定だったな」
海を渡った先にあるアイト国の第二王子であるダニエル殿下。
今日は我が王国でしか採れない水晶について詳しく知りたいとおっしゃっていた。
「またサクラですか? ウィリアム殿下は小さな頃からあのお花がお好きですね」
「この王国は様々な花が咲き誇る国だが、私は昔からなぜかあのサクラに一番惹かれていた」
ミオ様とサクラを見ていた時のことを思い出す。
「サクラはミオ様の出身国にはたくさん咲いているそうだ」
ミオ様の名前にも関係がある花だとおっしゃっていた。
だから私はあの花に惹かれていたのだろう。
「なんと!そうでしたか。確かに同じ出身国である前聖女シノ様が大切にされていたというお花でしたね」
シノ様の思い入れのある物がサクラだった。
ミオ様はあの美しい白いドレス。
『……そんな訳がない!』
ミオ様のあの白いドレスにはあまり良い思い出がなさそうだった。
確かに大人しい性格のミオ様が好むデザインではなく、胸元や背中も見せる大胆で美しいドレス。
もちろんミオ様にとてもお似合いで、私以外の者の目に映したくない程だった。
なぜあのドレスを着ていたのか。
前世でどのような思いをされたのか。
……その理由はあのことに繋がるのではないか?
「ウィリアム殿下、そろそろお時間でございます」
「ああ」
掛けてあった上着を手にし、身なりを整える。
「この後は父上への報告とダニエル殿下との会談か」
「はい。ダニエル殿下は先日ご到着されたばかりですが、我が王国をとても気に入ってくださっているご様子でございます」
「約半年間の滞在予定だったな」
海を渡った先にあるアイト国の第二王子であるダニエル殿下。
今日は我が王国でしか採れない水晶について詳しく知りたいとおっしゃっていた。