黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「ミオ様…。そのドレスもとてもお似合いです」

「あ、この可愛いドレスはソフィー様が用意してくださったんです!」

ソフィー様はとてもお洒落な人で、私の洋服をいつも持ってきてくれていて、今の私のクローゼットの中は前世では考えられない程、可愛いがいっぱい詰まっている。
身体の線が目立たない、なるべく地味な服装をしていた前世だったから、こんなに女の子らしい服を着れることが楽しい。
最初は青や紺色とか落ち着いた色を選んでいたけれど、ソフィー様のおすすめにより、明るい色の服装も着るようになった。
確かに今のこの見た目なら違和感を感じさせず着れるみたい。
今日は花のモチーフが所々についてあり、袖やスカートのレースが二重、三重と重なり合っている淡い黄色のドレス。

「ミオ様だからこそ、そのドレスを着こなせていると思いますよ」

サァッと風が吹き抜けてウィル様の長い金色の髪が靡いた。
背が高くスラリとして手足も長い、端正な顔立ちのウィル様。
本当に綺麗な王子様ねぇ。

「気遣いも出来て美男子!もし、こんな息子がいたら自慢しちゃうわ」

「……」

ふと見るとシエナ様が口元に手を添えて肩を震わせていて、リック様はいつもと変わらず背筋を伸ばしてキリリと鋭い瞳で前を見ている。

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