黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
今日は国王様や神殿長様達とお話をする為に王宮へ行くことになっている。
前回は途中で退席してしまったからお詫びしなきゃ。
ウィル様は毎日様子を見に来てくださるから毎日会っているし、王妃様とソフィー様ともよくお茶をしているので慣れてきたけれど、国王様にはまだ一度しかお会いしていないので緊張するわ。
準備が整った頃にウィル様が迎えに来てくれた。

「しばらくゆっくりと過ごしていてすみません」

「いえ、10年振りなのですからお疲れにもなります。様子をみながら、これから暮らしていくこのエーデル王国にも慣れていただければと思います」

少し動くと疲れてしまっていたこの体も徐々に動くことに慣れてきたみたい。
それに聖女の力は使い過ぎると倒れたりした聖女様もいたらしい。
私は知らず知らずのうちに聖女の力を使っていて、目覚めた初日もそれで倒れたようだ。
それによくウトウトと眠ってしまう時もある。
それも力を使っていることが関係しているようだ。

「上手く力をコントロールできればいいのですけど…。でもいったいどんな力を使っているのかしら?」

「それも含めての話をする予定ですよ」

ニコリと穏やかな微笑みで優しく私を見つめるウィル様。

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