黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
王子様って…。
私は背が高くてスラリとしたその人を見上げる。
「……聖女様」
透き通った海の色のような青い瞳に長い睫毛、スッとした鼻筋、中性的で綺麗な人。
細かな銀色の刺繍がされている上質そうな白い生地で作られた服装もこの人の優しそうな雰囲気に似合っているわ。
端から見たら抱き合ったままの私達。
お互いにハッとして、王子様が私から少し離れる。
「失礼いたしました」
「い、いえ!支えてくれてありがとうございます」
男の人とこんなに密着するなんてありえないのに!
私はお礼を伝えてしっかりと立つ。
高いヒールだから気をつけて歩かなきゃ。
胸元に片手を添えて、腰の辺りまでの長い髪を耳の横で押さえながら少し屈んで足元を見ていたら、私の肩に暖かいものが掛けられた。
よく見ると王子様が着ていた丈の長い上着だ。
「え?」
「あ、いえ。…今日は少し冷えますので」
このドレスは肩や背中も見えていて、デコルテが出ているデザイン。
私は普段なら絶対にこんなに肌を出したりしない。
「ありがとうございます。…暖かいです」
優しい人だな。
私はホッと安心して、笑ってまたお礼を伝えた。
「……」
王子様は私を見たまま黙ってしまった。
どうしたのかしら?
私は首を傾げた。
王子様が少し泣きそうに眉を寄せ、微笑みながら私に聞いた。
「……聖女様のお名前を教えていただけませんか?」
「あ、私は実桜です。清水実桜。外国風で言うならミオ・シミズです」
「ミオ様ですか」
「ええ。花の名前が入っているんです。さっき舞っていた小さな薄いピンク色のお花みたいな」
「あの花の!綺麗な名前だ」
「ふふ。そうね。名前はね。私も気に入っています」
「あなたも…」
「え?」
「あ、いえ」
また照れた顔をしている王子様。
もしかして、この人は人見知りタイプなのかな?
少し親近感が湧いてきた。
私は背が高くてスラリとしたその人を見上げる。
「……聖女様」
透き通った海の色のような青い瞳に長い睫毛、スッとした鼻筋、中性的で綺麗な人。
細かな銀色の刺繍がされている上質そうな白い生地で作られた服装もこの人の優しそうな雰囲気に似合っているわ。
端から見たら抱き合ったままの私達。
お互いにハッとして、王子様が私から少し離れる。
「失礼いたしました」
「い、いえ!支えてくれてありがとうございます」
男の人とこんなに密着するなんてありえないのに!
私はお礼を伝えてしっかりと立つ。
高いヒールだから気をつけて歩かなきゃ。
胸元に片手を添えて、腰の辺りまでの長い髪を耳の横で押さえながら少し屈んで足元を見ていたら、私の肩に暖かいものが掛けられた。
よく見ると王子様が着ていた丈の長い上着だ。
「え?」
「あ、いえ。…今日は少し冷えますので」
このドレスは肩や背中も見えていて、デコルテが出ているデザイン。
私は普段なら絶対にこんなに肌を出したりしない。
「ありがとうございます。…暖かいです」
優しい人だな。
私はホッと安心して、笑ってまたお礼を伝えた。
「……」
王子様は私を見たまま黙ってしまった。
どうしたのかしら?
私は首を傾げた。
王子様が少し泣きそうに眉を寄せ、微笑みながら私に聞いた。
「……聖女様のお名前を教えていただけませんか?」
「あ、私は実桜です。清水実桜。外国風で言うならミオ・シミズです」
「ミオ様ですか」
「ええ。花の名前が入っているんです。さっき舞っていた小さな薄いピンク色のお花みたいな」
「あの花の!綺麗な名前だ」
「ふふ。そうね。名前はね。私も気に入っています」
「あなたも…」
「え?」
「あ、いえ」
また照れた顔をしている王子様。
もしかして、この人は人見知りタイプなのかな?
少し親近感が湧いてきた。