黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
「ミオ様にお話がございます」

「話?」

「はい。ミオ様にとって、とても大切なお話でございます」

「私の?」

人見知り王子様は真剣な顔で頷いた。

移動することになり、部屋の外に出た。
外の廊下では紫色の長いローブの服装の男性と、紺色のローブの服装の男性、濃い緑色の服装の男性が、並んで頭を下げて跪いていた。

わっ!人がいっぱいいる!
しかも男の人ばかり!?
私はさりげなく人見知り王子様の後ろにスッと隠れた。

「神殿長」

「ウィリアム殿下、おはようございます」

「おはようございます。こちらに来られていたのですね」

「はい。神殿の気の流れがいつもと違いましたので、もしやと…」

神殿長と呼ばれた60代くらいの男性、長い白髪を後ろでひとつに結んだ紫色のローブの服装の人が顔を上げる。
そして私を見て優しく微笑んだ。

「私はここエーデル神殿の長、サムと申します。そして、こちらも同じくこの神殿に仕えている者でございます」

もうひとりの紺色のローブを着た服装の人、少し長めの銀色の髪で、20代後半くらいに見える男性が顔を上げた。

「……アーロとお呼びくださいませ。聖女様」

私を見て少し驚いたような?
長めの前髪であまり表情は見えなかったけれど。
それに、なんだか涙声のような気もする。

「こちらは私の側近で、護衛をしてくれている者です」

王子様がもうひとりの茶色の髪の男性を紹介し、その人が挨拶をしてくれた。

「私はウィリアム殿下の護衛をさせていただいております、王宮騎士団所属のリック・ミクロフィアと申します」

スッと頭を上げて私を見た。
短めの明るい茶色の髪に、キリッとした眉と鋭い切れ長の茶色の瞳。
そして男らしくガッシリとした逞しい身体。
濃い緑色で統一された制服に腰には剣があり、真面目そうな感じの人だ。
私はまた人見知り王子様の後ろに隠れてしまう。

「……」

そんな私を皆が見ていてハッとした!

「ミオ・シミズです。よ、よろしくお願いいたします」

ペコリと頭を下げて私も挨拶をした。
王子様に騎士様に神殿の人?
これって現実の話?
そもそもエーデル王国ってどこにあるの?

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