14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
コインパーキングの支払いを済ませて運転席に戻って来た大和さんは、エンジンをかけて車を出庫させる。
道路に出てから「決まった?」と聞かれる。
「じゃあ……、ファミレスで」
「は? デートに誘っているのにファミレスに連れて行けって? 却下」
バシッと切られてしまう。
「でも、車も止められますし――」
「車なんてどこでも止められる。新宿のホテルにしょう。和洋中好きな料理を選べる」
ホテルと聞いても驚かなくなった。彼は御曹司で私のような平凡でファミレスで満足するような概念はないのかもしれない。
やっぱり大和さんは世界が違う人なのだ。
地下駐車場から一階に上がると、大和さんの言った通り色々なレストランがあった。
案内板にはレストランの料理が出ていて選びやすい。
「どこがいい? 俺は何でもいいから紬希が食べたい店を選べよ」
「……では……ここで」
俺は何でもいいで、選びやすくなり案内板を指差す。
「中国料理か。OK。そこにしよう」
一階にある中国レストランへ入り、スタッフに案内される。
レストランは広く中国らしい赤で統一された店内には、伝統的な提灯や〝福〟の文字の金と赤の賀布(がふ)、壺などがあって雰囲気がある。
メニューは色々な料理を楽しめるコースにしようと、大和さんが決める。
「さっきは悪かったな」
「え? 何のこと……?」
道路に出てから「決まった?」と聞かれる。
「じゃあ……、ファミレスで」
「は? デートに誘っているのにファミレスに連れて行けって? 却下」
バシッと切られてしまう。
「でも、車も止められますし――」
「車なんてどこでも止められる。新宿のホテルにしょう。和洋中好きな料理を選べる」
ホテルと聞いても驚かなくなった。彼は御曹司で私のような平凡でファミレスで満足するような概念はないのかもしれない。
やっぱり大和さんは世界が違う人なのだ。
地下駐車場から一階に上がると、大和さんの言った通り色々なレストランがあった。
案内板にはレストランの料理が出ていて選びやすい。
「どこがいい? 俺は何でもいいから紬希が食べたい店を選べよ」
「……では……ここで」
俺は何でもいいで、選びやすくなり案内板を指差す。
「中国料理か。OK。そこにしよう」
一階にある中国レストランへ入り、スタッフに案内される。
レストランは広く中国らしい赤で統一された店内には、伝統的な提灯や〝福〟の文字の金と赤の賀布(がふ)、壺などがあって雰囲気がある。
メニューは色々な料理を楽しめるコースにしようと、大和さんが決める。
「さっきは悪かったな」
「え? 何のこと……?」