14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
エレベーターの扉が開いて目に飛び込んできたのは、大きな花瓶に活けられた美しい花だ。
ロンドンブルーの絨毯が廊下に敷かれている。
いくつかの重厚なドアを通り過ぎて、金色のプレートに【専務室】と書かれてあるドアを大和さんは開けた。
「喉が渇いたんじゃないか? 炭酸水がある。ソファに座ってろよ」
専務室は総務課がすっぽり入るくらい広く、中央に白いレザーのソファセットが鎮座している。
ソファが白いせいか、想像していた重苦しさのある重役室よりもかなりライトで、居心地が良さそうな執務室だ。
「本当に大丈夫か?」
炭酸水のペットボトルを持ってきた大和さんは蓋を開けて渡してくれる。
ペットボトルを受け取る手がまだ震えていた。
彼は隣に腰を下ろし、心配そうに見つめる。
「大丈夫です……。まだお礼を言っていなかったですね。ありがとうございました。大和さんじゃなかったら、二年前と同じこ
とになっていたかもしれません」
「飲んで」
ひと口炭酸水を喉に流すと、彼はペットボトルをセンターテーブルの上へ置く。
「やっと以前のトラウマの殻から抜け出したと思った矢先で、元の自分に戻ったらと勧めた俺にも責任がある」
「大和さんのせいじゃないです。自分が元に戻りたいと思ったんです。本当はあの姿が嫌だったんです。おしゃれを楽みたいと
思っていました」
ロンドンブルーの絨毯が廊下に敷かれている。
いくつかの重厚なドアを通り過ぎて、金色のプレートに【専務室】と書かれてあるドアを大和さんは開けた。
「喉が渇いたんじゃないか? 炭酸水がある。ソファに座ってろよ」
専務室は総務課がすっぽり入るくらい広く、中央に白いレザーのソファセットが鎮座している。
ソファが白いせいか、想像していた重苦しさのある重役室よりもかなりライトで、居心地が良さそうな執務室だ。
「本当に大丈夫か?」
炭酸水のペットボトルを持ってきた大和さんは蓋を開けて渡してくれる。
ペットボトルを受け取る手がまだ震えていた。
彼は隣に腰を下ろし、心配そうに見つめる。
「大丈夫です……。まだお礼を言っていなかったですね。ありがとうございました。大和さんじゃなかったら、二年前と同じこ
とになっていたかもしれません」
「飲んで」
ひと口炭酸水を喉に流すと、彼はペットボトルをセンターテーブルの上へ置く。
「やっと以前のトラウマの殻から抜け出したと思った矢先で、元の自分に戻ったらと勧めた俺にも責任がある」
「大和さんのせいじゃないです。自分が元に戻りたいと思ったんです。本当はあの姿が嫌だったんです。おしゃれを楽みたいと
思っていました」