14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
「チャンさんの証言があって良かったよ。実は、社員たちの間で西島部長は女性社員の手やお尻を触れるだけで、大それたことが出来ないだろうから、君が大げさに反応しただけじゃないのかと話が飛び交っていたんだ」

「そうでしたか……」

 その話は私のところまで届かなかったのは、愛華さんが止めてくれていたのかもとふと思った。

 女性社員と挨拶や他愛のない会話はするが、愛華さんとは色々なことを話せるからだ。

「いや、気にしないでくれ。西島部長も認めたんだから、秋葉さんは堂々としていてくれればいい」

「はい。気にしていません。ご心配おかけしました」

 お辞儀をして仕事に戻った。


 土日の部屋の片づけや荷造りは順調で、来週末を使えば終わりそうだ。

 休日を接待で休みのない大和さんは平日も忙しく、毎日二十三時過ぎまで働いている。
 海外支社との会議もあり、時差の関係で遅い時間からになることもあると言っていた。
 でも、隙間時間に帰宅した私に電話を掛けてきてくれる。

 水曜日も会社から帰宅して一時間くらい経って大和さんからの電話だ。

《会えずにごめんな。食事だけでも行きたいと思っているのに》

「ううん。睡眠時間があまり取れていないでしょう? 大丈夫?」

《ああ。平気だ。紬希が早く引っ越してくれたら、ゆっくり眠れる。ところで、ご両親には俺の話をした?》
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