14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
「お母さんに話しを。驚いていたけれど、もうすぐ二十七だし、心配していたって。忽那家のような家に娘が嫁ぐなんて憂慮してたけど」

《そんな心配は必要ないが、気持ちはわかる。出来たら今週末会いに行こうか。都合を聞いてくれないか? だめなら次の週の都合も》

「大和さん、多忙なのに……」

《前から考えていたことだ。男なんだから、同居する前に挨拶するのが当然だよ》

 大和さんの気持ちがうれしくて笑みを深める。

 彼との通話を切ったあと、母に電話をしてまだ帰宅していない父に週末の都合を聞いておいてほしいとお願いした。
 突然娘が婚約者を連れて行きたいから都合をと聞かれた電話口の母は、あたふたしている様子だった。

 通話を切って一時間後に母からの電話があり、土曜日の夜なら父の都合が大丈夫との子だった。

 父は自動車メーカーのディーラーの支店長で、休日は週末ではない。大和さんの都合も考えてくれて土曜日、早めに早退してくれるようだった。

 大和さんに【土曜日の夜なら大丈夫】と、メッセージを送った。
 土曜日朝の便で大阪に向かい、観光をしてから夕方自宅に行く予定になった。

 
 私たちが乗った旅客機は羽田空港を九時に離陸し、約一時間後には伊丹空港に到着する。

 毎日が慌ただしく過ぎていき、もう十一月中旬だ。
 大和さんが取ってくれたビジネスクラスの席に座り、隣に座る彼はスマホで大阪観光をチェックしている。
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