14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
母が彼を見てため息交じりに漏らす。
「忽那大和と申します。急なご連絡に時間を作ってくださりありがとうございます」
「そんな堅苦しい。紬希が結婚したい方なので、私共もお会いできるのが嬉しいんですよ。さあ、どうぞ狭い所ですがお上がりください。紬希、大和さんを和室に案内してね」
母は先に家の中へ消えて行き、大和さんは「お邪魔します」と言って、革靴を脱ぐ。
「大和さん、こっちです」
頼まれた通りに大和さんを和室に案内した。
3LDKの極標準的なマンションだ。
ふたりで並んで座っていると、開襟シャツとグレーのスラックス姿の父が現れた。自動車メーカーのディーラーの支店長だけあって、人当たりの良い笑顔で大和さんと挨拶を交わしている。ビジネスマンらしく名刺の交換も。
お嬢さんとお付き合いさせていただき、先日プロポーズを受けてくださいました。と、結婚の意思を込めた大和さんの言葉に両親はうなずきながら聞いている。
「娘をよろしく頼みます」
父も彼を気に入ってくれた様子で、胸をなでおろす。
私たちは中学生の頃に、両親も知っている公園で出会っていたことを話すと心底驚いていた。
「じゃあ、中学一年の期末テストの結果が格別に良かったのは大和さんが教えてくれたおかげなのね」
思い出した母は口にする。
「よく覚えていましたね?」
大和さんが不思議そうに尋ねる。
「忽那大和と申します。急なご連絡に時間を作ってくださりありがとうございます」
「そんな堅苦しい。紬希が結婚したい方なので、私共もお会いできるのが嬉しいんですよ。さあ、どうぞ狭い所ですがお上がりください。紬希、大和さんを和室に案内してね」
母は先に家の中へ消えて行き、大和さんは「お邪魔します」と言って、革靴を脱ぐ。
「大和さん、こっちです」
頼まれた通りに大和さんを和室に案内した。
3LDKの極標準的なマンションだ。
ふたりで並んで座っていると、開襟シャツとグレーのスラックス姿の父が現れた。自動車メーカーのディーラーの支店長だけあって、人当たりの良い笑顔で大和さんと挨拶を交わしている。ビジネスマンらしく名刺の交換も。
お嬢さんとお付き合いさせていただき、先日プロポーズを受けてくださいました。と、結婚の意思を込めた大和さんの言葉に両親はうなずきながら聞いている。
「娘をよろしく頼みます」
父も彼を気に入ってくれた様子で、胸をなでおろす。
私たちは中学生の頃に、両親も知っている公園で出会っていたことを話すと心底驚いていた。
「じゃあ、中学一年の期末テストの結果が格別に良かったのは大和さんが教えてくれたおかげなのね」
思い出した母は口にする。
「よく覚えていましたね?」
大和さんが不思議そうに尋ねる。