14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
「病院なんて行く必要ないわ。最近バタバタして忙しかったから体が追いついていかなかっただけです」

 そう言った瞬間、大和さんがシーツに手をついて顔を近づけた。ふいうちで見つめられると、彼の顔が美麗すぎて鼓動が乱れてくる。

「紬希、心配だから行ってほしい。俺を安心させてくれないか?」

 甘い声で懇願するように言われてはうなずくしかない。

「明日……病院へ行ってきます」

「絶対な。じゃあ、作ってくるから少し横になっていろよ」

 大和さんはもう一度念を押して、部屋を出て行った。

 二十一歳からひとり暮らしをして今までこんなに心配をされたことがなく、申し訳ないと思いつつも大和さんに大事にされているのがうれしかった。

 三十分ほどして、大和さんが作ってくれた温かいうどんをいただく。

 ネギとわかめに卵を落としたうどんだった。白身は固まっていて黄味だけがトロッと柔らかくとてもおいしかった。

 大和さんは十時からオンライン会議なので急いで食べて「食べたら横になるんだぞ」と言って書斎へ入っていった。

 食器は食洗器に入れるまでもなく、洗い終えてから寝室へ戻った。

 シャワーを使ってからベッドに横になりスマホを開いてメッセージをチェックし、あやめのSNSを開く。
 どうしているか気になっている。

「あ……」
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