14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
 その間も大和さんの舌は味わうように肌を愛撫していく。

 組み敷かれた彼の下で身をくねらせ、「早く愛して」とねだる。

「めちゃくちゃ乱したくなる。もっと甘えろよ。かわいい声で啼いて」

 クライマックスに向かって激しい快感に襲われ、大和さんはさらなる快楽の世界へ私を連れて行った。


 大和さんがニューヨーク出張へ行ってから十日が経った。当初出張は一週間と聞いていたが、ニューヨーク支社において過去これほどの大きな契約の案件を初めてということで、法律関係の膨大な書類などを向こうの法務部と作り上げているらしく、まだまだ時間がかかるそうだ。

 もう十二月も中旬だ。
 優里亜さんからはまだなく、大和さんとのことは勝手に思い込んでいるだけなのかと思い始めていた。

 昨日、会社近くのカフェで気になる話を耳にした。
 うしろの席の男性たちから〝忽那専務〟と聞こえ、思わず聞き耳を立ててしまった。

『忽那専務が次期社長のレールはどうなるかな』

『母親の連れ子って話だから、忽那家の親戚の無能な常務や理事が絶対に阻止しそうだな』

 大和さんが社長の義理の息子だと知っているくらいだから、重役フロアに近しい人……? 次期社長って……。

『今ニューヨークだろ。過去にない大きな契約を取れば常務や理事も何も言えなくなるから、忽那専務は必死なんだろう』
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