14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
「これもスタッフと食事中のときで、彼女の父親もいた。普通写真を撮るとき笑うだろう?」

 たしかにこの写真は浮気を決定づけるものではないと思ったが……。

「紬希、はっきり言う。よく聞いて」

 両手を握られ、真剣な目つきで私を見つめる。

「俺が愛しているのは紬希だけだ。他の女を見ても何の感情もない。それほどに紬希を愛している俺はきっと死ななければ治らない病気なんだ」

「でも……」

「まだ信じられない?」

 首をフルフルと左右に振る。

「信じられる。でも、社員の話を聞いちゃったの。大和さんは忽那家の血を引いていないから、社長になるには反対派もあって大変だろうと。だったら、優里亜さんと結婚したら、誰も文句は言えないと思って……」

「その考えは俺への愛ゆえだということはわかるが、ふざけるなと怒鳴りつけたいよ」
 今にも怒号が飛びそうな顔つきになっている大和さんをびっくりして見つめる。

「社長になりたいとも思っていないし、光圀商事を辞めたって紬希を養っていける。だが、俺が今あるのは義父のおかげだし、紬希のためだ。仕事をそっちのけのクズな男に成り下がらないように。そんな男は嫌いだろう?」

「大和さん……」

 私のために仕事を頑張ってくれていた……。

 彼は何が一番幸せなのか、私なのだと今の言葉でわかった。
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