14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
「重すぎる愛を押し付けたくないが、これが俺の心からの気持ちだ。紬希を愛しているし、それが生きる糧になっているんだ。本当ならば、大学卒業後帰国して紬希を捜したかった。あの公園でびしょ濡れになっても笑顔の紬希の顔はずっと記憶に残っていた」

「も、もういいですっ!」

 大和さんの胸に飛び込むと、勢いが過ぎたのかそのままうしろに倒れる。

「だ、大丈夫?」

 ソファのアーム部分に頭をぶつけたはず。

「ああ……今の俺、過労気味なんだ」

「え? 本当に? 大丈夫? 田中さん呼んで――」

 大和さんから離れようとすると、引き留められる。

「大丈夫。もう二度と俺を焦らせないと約束してくれないか?」

「うん……もう二度と疑わない」

 約束したところで、大和さんは私を抱きかかえながら上体を起こし立ち上がった。

「や、大和さんっ、過労気味って」

 良く見れば、少し痩せたように見える。

「抱きしめたまま眠りたい。五時間くらい寝たら復活する。すぐに爆睡しそう。紬希も目の下にクマがあるけど、眠れていなかったのか?」

「嘘! クマ? やだっ」

 ここ数日はちゃんと眠れてはいなかった。今は大和さんの腕の中だったらぐっすり眠れそうだ。

 隣の部屋に歩を進めた大和さんはベッドに私を座らせ、スーツを脱いでいく。
 ボクサーパンツ一枚になった彼は、布団に体を滑らせてから「来いよ」と手を差し出す。
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