14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
「帰国した頃には部屋を出て行っていると言っただろ? 焦ったよ。俺は絶対に別れない自信があったから、速攻計画を立てて紬希を呼んだんだ」

 いたずらっ子のような笑顔の大和さんに、首を傾げる。

「計画を? どういうこと……?」

「ニューヨークでクリスマスを過ごしてから、フロリダへ飛んで婚前旅行をしよう」

「婚前旅行?」

 キョトンと首を傾げる。

「そう。俺たちの愛が深まるように」

「も、もう深まってるわ」

「籍も入れていないからすぐに別れられると言われて正直へこんだ。同居した日に婚姻届を出せばよかったとね」

「でもそれは道理に反しているから無理だったもの」

「ああ。俺の計画では一月の紬希の誕生日に籍を入れたかったんだ。そうしたらうっかり忘れるミスがないだろう?」

 そんな風に考えてくれていたと知って胸が熱くなる。

「大和さん……ロマンチック過ぎます」

「そう、俺ってロマンチストだったんだなって、自分でも驚いている。だけど、それは紬希だからだ」

 彼は私の後頭部に手を置いて自分の方に引き寄せて唇を重ねた。

「っ、ん……」

 大和さんの上に乗ってキスをしていると、私が襲っているみたいだ。彼がしてくれるような、形の良い唇を食むようにキスする。

 それが今の彼には物足りないみたいだ。

「大和さんの唇、食べちゃいたいくらい」

 そう言って、再びちゅ、ちゅっと唇に吸いついては離れる。
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