14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
「義父はまだ六十だ。社長を引退するには早すぎるから、どうにかなるだろう」

「私は大和さんがどこで仕事をしたいのかを尊重するわ。もし異動したとしてもいずれは日本に戻りたいと思うけど。でも、海外で生活するのも普通じゃできないから経験してみたい気持ちもあるわ」

「わかった。これからのことはあとで考えよう。まずはニューヨークを知ってもらうために出掛けよう」

 朝食を済ませて、セーターとジーンズの上からショート丈のダウンコートを羽織る。
 同じような服装の大和さんは「ちょっと待ってて」と言って、寝室へ消え、温かそうなブラウンのマフラーを持って戻って来た。

「風邪を引かないように」

 私の首元にそのマフラーを巻いてくれる。

「ありがとう。でも、ここは半袖でも過ごせるほど暖かいから汗かきそう」

「その前に早く出よう」

 手を繋いで部屋をあとにした。

 地下鉄でブルックリンへ行き、フォトジェニックなブルックリン橋近辺で写真を撮ったり、おしゃれなカフェでお茶をしたりしてデートを楽しむ。

 ドミノパークではたくさんの地元の人や観光客がいて、イーストリバー越しのマンハッタンの高層ビル群を眺め、ブルックリンの雰囲気を味わった。

 その後、ファッショナブルなソーホーで、気になった店に入ってみたり、大和さんお勧めのレストランでランチをしてブラブラしているうちに、夕暮れになっていく。
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