14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
 十六時を回ったところで、大和さんは五番街に連れて行った。
 五番街はハイブランドのブティックがあちこちにある。

「どうしてここに……?」

 ハイブランドの店舗に入店して、ドレスのコーナーに案内されて首を傾げる。

「今夜はクリスマスイブだろう? レストランで食事をするからドレスを選ぼう」

「そんな高級なレストランに行くの?」

「そう。ドレスコードがあるからな。紬希に似合いそうなドレスは……」

 掛けられたドレスへ視線を動かした大和さんは、ドレスに目を留めたようで私を連れて行く。

「これはどう?」

 真紅の膝丈のドレスで、デコルテラインと袖にチュール素材の生地が使われていて美しい。

「こんなパキッとした色味の服なんて着たことなくて似合うかどうか……」

「絶対に似合う。試着してみて」

 彼は近くにいたスタッフに話しかけ、私はフィッティングルームへ案内された。

 着替えて大和さんの前へ出ると、彼は満足そうに破顔する。

「俺が思った通りだ」

「でも、これ信じられないくらい高いわ」

「安心しろよ。支払えないくらいなら連れてこない」

 大和さんはスタッフに「それをもらう」と伝えた。

 そのブティックを出たあとも、ドレスにあったハイヒールやバッグを購入し、私をお姫様のように贅沢に甘やかしてくれた。


 翌朝、ふわふわと幸せな気持ちで目を覚ますと、大和さんはまだすぐ横で眠っていた。
< 201 / 208 >

この作品をシェア

pagetop