14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
「それで、好きな人がいると話したときのご両親の反応は……?」

「怪しんでいたよ。だから、今日会うことになっていると話した。場所も伝えてあるから、本当にそうなのかおそらく人をよこすだろう」

 白いドームの野球場が見えてきた。

「そんなに慎重なんですか?」

「ああ。俺が嘘を吐いていると思っているんだ。そろそろ着く」

 車は立体駐車場に入って行く。

「野球観戦……?」

 忽那さんは口元を緩ませる。

「いや、違う。こんな早くにゲームはしていないよ」

 ここ一体は遊園地やショッピングモール、スパなどもあるので、どこへ行くのか皆目見当がつかない。

 まさか遊園地じゃないよね?

 忽那さんのような男性が遊園地で楽しむ姿は想像できない。

 そう思っていたら、着いた先はまさに遊園地だった。

「遊園地で何をするんですか?」

 思わずそう聞いてしまうと、忽那さんはあっけに取られた顔になる。

「乗り物に乗るに決まっているだろう? 行くぞ」

 ふいに彼の手が私の手を掴み入場すると、船のアトラクションに向かう。

 忽那さんの私服は白Tシャツにサックスブルーのシャツを羽織りブラックジーンズで、昨日のスーツ姿も似合っていたが、今日の彼のほうが親しみやすい。

 行き交う子供連れの女性などが彼を振り返って見ている。

 さながら、ヒーローショーのヒーローみたいにかっこいいからもしかしたら?と思っているのかも。
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