14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
そこへ係員がシートベルトをチェックしにやって来て、話の続きをする間もなくジェットコースターは動き始めた。
先ほどの船のアトラクションとは違う動きで、かなり高い所から急降下した。ギュッと体に力が入り水面が間近に……と思っていたら、バシャンと水しぶきが全身に降りかかった。
それほど水はかからないだろうと高を括っていたのに、ジェットコースターから降りると髪の毛から服までかなり濡れていてびっくりした。
「結構濡れちゃったな」
大和さんも頭から結構水がかかったみたいだ。
「でも楽しかったです」
にっこり笑顔を向けると、彼は一瞬切れ長の目を大きくさせてから口元を緩ませる。
「良かった。俺もだ」
そう言って、腕時計へ視線を落とす。
「もう一時を回っていたのか。ここを出てランチにしよう」
再び手を繋がれて出口へ向かう。
この人はごく普通に手を握るのね。恋愛経験がないけれど、あまりにも自然で、手を握られるのが当たり前みたいな感覚になっていく。
連れてこられたのは、隣接するショッピングモールで、大和さんは大手の衣類量販店に入って行く。
「ここで買って着替えよう」
「着替えなくても、すぐ乾くと思いますが」
先ほどの船のアトラクションとは違う動きで、かなり高い所から急降下した。ギュッと体に力が入り水面が間近に……と思っていたら、バシャンと水しぶきが全身に降りかかった。
それほど水はかからないだろうと高を括っていたのに、ジェットコースターから降りると髪の毛から服までかなり濡れていてびっくりした。
「結構濡れちゃったな」
大和さんも頭から結構水がかかったみたいだ。
「でも楽しかったです」
にっこり笑顔を向けると、彼は一瞬切れ長の目を大きくさせてから口元を緩ませる。
「良かった。俺もだ」
そう言って、腕時計へ視線を落とす。
「もう一時を回っていたのか。ここを出てランチにしよう」
再び手を繋がれて出口へ向かう。
この人はごく普通に手を握るのね。恋愛経験がないけれど、あまりにも自然で、手を握られるのが当たり前みたいな感覚になっていく。
連れてこられたのは、隣接するショッピングモールで、大和さんは大手の衣類量販店に入って行く。
「ここで買って着替えよう」
「着替えなくても、すぐ乾くと思いますが」