14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
動かしていた脚を止めて、彼へ顔を動かす。
「……以前はおしゃれを楽しんで、髪も染めたり巻いたりしていて、メイクもきっちりしていたんです。しだいに転勤してきた営業部長が「俺を誘っているのか?」って、体に何気なく触れてきたり、終業後食事や飲みに行こうとしつこくなってきて……」
二年以上前のことだけれど、あのときの上司の顔を思い出すと鳥肌が立ってくる。
「そうだったのか……。会社へは?」
いつの間にか大和さんも漕ぐ足が止まっていて、スワンボートは静かな湖面の上でゆらゆらしている。
彼の眉根は寄せられていた。
「人事部長には何度も言ったんですが取り合ってもらえませんでした。挙句の果てには、私が誘っているんじゃないかと……」
「ひどいな……だから、転職して伊達眼鏡と服で自分を地味に見せていたのか……」
「はい。最初は慣れませんでしたが、しだいに居心地が良くなって今まで」
「俺は初対面のときから黒縁眼鏡をかけていても綺麗な女性に見えたよ。あ、こんなことを言ったらセクハラ発言に取られるか」
大和さんは自虐的に微笑む。
「……以前はおしゃれを楽しんで、髪も染めたり巻いたりしていて、メイクもきっちりしていたんです。しだいに転勤してきた営業部長が「俺を誘っているのか?」って、体に何気なく触れてきたり、終業後食事や飲みに行こうとしつこくなってきて……」
二年以上前のことだけれど、あのときの上司の顔を思い出すと鳥肌が立ってくる。
「そうだったのか……。会社へは?」
いつの間にか大和さんも漕ぐ足が止まっていて、スワンボートは静かな湖面の上でゆらゆらしている。
彼の眉根は寄せられていた。
「人事部長には何度も言ったんですが取り合ってもらえませんでした。挙句の果てには、私が誘っているんじゃないかと……」
「ひどいな……だから、転職して伊達眼鏡と服で自分を地味に見せていたのか……」
「はい。最初は慣れませんでしたが、しだいに居心地が良くなって今まで」
「俺は初対面のときから黒縁眼鏡をかけていても綺麗な女性に見えたよ。あ、こんなことを言ったらセクハラ発言に取られるか」
大和さんは自虐的に微笑む。