14年分の想いで、極上一途な御曹司は私を囲い愛でる
特別室のチャイムを押すと、中から大和さんが現れる。彼も藍色の浴衣を着ている。少し合わせの部分がゆったりさせているせいか、首から鎖骨のラインまでが見えて、男の色気がだだ漏れで、心臓がドクッと跳ねる。
「おかえり。ゆっくり出来たか?」
「そ、それはもう。とても気持ちが良かったです。これで筋肉痛は免れるかもしれません」
彼の方を見ないようにして、中へ進む。
室内へ足を運んだ先の和室に、豪華な料理がふたりぶんセッティングされていた。
テレビや雑誌で見る旅館の最高級の料理に目が丸くなる。
「すごいお料理……」
お造りやひとり鍋、その他美しい小鉢に入った料理が並んでいた。しかも素晴らしく上品な盛り付けだ。
まだそれほどおなかが空いていなくても、是が非でも食べたいと思わせる。
「両親曰く、ここの料理はどこよりもおいしいらしい」
「私にもそう見えます」
芸術的な夕食で、このような和食懐石は初めてだ。
大和さんは私を座椅子に座らせてから、対面に腰を下ろした。
そこへチャイムが鳴って、スタッフがふたり入室してきた。
お料理の説明をしてから、ひとり用の鍋に火を点け、もうひとりのスタッフはノンアルコールビールの栓を開けている。
スタッフが去ってから、彼はノンアルコールビールをそれぞれのグラスに注ぐ。
「おかえり。ゆっくり出来たか?」
「そ、それはもう。とても気持ちが良かったです。これで筋肉痛は免れるかもしれません」
彼の方を見ないようにして、中へ進む。
室内へ足を運んだ先の和室に、豪華な料理がふたりぶんセッティングされていた。
テレビや雑誌で見る旅館の最高級の料理に目が丸くなる。
「すごいお料理……」
お造りやひとり鍋、その他美しい小鉢に入った料理が並んでいた。しかも素晴らしく上品な盛り付けだ。
まだそれほどおなかが空いていなくても、是が非でも食べたいと思わせる。
「両親曰く、ここの料理はどこよりもおいしいらしい」
「私にもそう見えます」
芸術的な夕食で、このような和食懐石は初めてだ。
大和さんは私を座椅子に座らせてから、対面に腰を下ろした。
そこへチャイムが鳴って、スタッフがふたり入室してきた。
お料理の説明をしてから、ひとり用の鍋に火を点け、もうひとりのスタッフはノンアルコールビールの栓を開けている。
スタッフが去ってから、彼はノンアルコールビールをそれぞれのグラスに注ぐ。