ブランカ/Blanca―30代女性警察官の日常コメディ
第3話 日本酒とビールと可愛い犬と
一月二十三日 午後六時三十七分
いつもの居酒屋に来た。
表の通りから一本入ると人通りも少なく、個人経営のこの店はそんなに騒がしくなくて私は好きだ。
料理は美味しいし、日本酒が豊富で私は冷蔵庫に並ぶ日本酒を上段左手から順に飲み続けていて、今日は中段右手のあたりからのスタートだった。
「あらっ! いらっしゃーい!」
明るくて朗らかな声の主は女将さんだ。
色白でぽっちゃりとした女性で、甘えたくなるような笑顔の女性だ。
――私の対極にいる女性。
いつか彼女の柔らかそうな二の腕をムニムニしてみたいと思っているが、機会に恵まれずに今に至る。
「新しい日本酒、入ったのよ!」
「えっ本当に?」
「三種類よ」
「頂きます!」
「三種類とも一回で出して良いのよね?」
「はい!」
私は新しい日本酒にワクワクして頬が緩んだ。
いつもの居酒屋に来た。
表の通りから一本入ると人通りも少なく、個人経営のこの店はそんなに騒がしくなくて私は好きだ。
料理は美味しいし、日本酒が豊富で私は冷蔵庫に並ぶ日本酒を上段左手から順に飲み続けていて、今日は中段右手のあたりからのスタートだった。
「あらっ! いらっしゃーい!」
明るくて朗らかな声の主は女将さんだ。
色白でぽっちゃりとした女性で、甘えたくなるような笑顔の女性だ。
――私の対極にいる女性。
いつか彼女の柔らかそうな二の腕をムニムニしてみたいと思っているが、機会に恵まれずに今に至る。
「新しい日本酒、入ったのよ!」
「えっ本当に?」
「三種類よ」
「頂きます!」
「三種類とも一回で出して良いのよね?」
「はい!」
私は新しい日本酒にワクワクして頬が緩んだ。