ブランカ/Blanca―30代女性警察官の日常コメディ
ディナーを終えて、向かいのバーラウンジに行く前に化粧室へ来ている。
化粧室でメイク直しを終え、スマートフォンを見るとメッセージアプリにメッセージがいくつも届いていた。
――裕くんだ。
『奈緒ちゃんお誕生日おめでとう』
たったそれだけだが、相澤は毎年お祝いのメッセージをくれる。私の誕生日を覚えてくれているのだ。すごく嬉しい。
松永さん、玲緒奈さん、中山さんも須藤さんもお祝いメッセージをくれた。岡島は迷惑電話の途中で思い出したように誕生日おめでとうと言っていた。
両親は今朝、お祝いのメッセージを送ってくれた。狂犬病予防注射に行く前と行った後のマロンの写真を添えて。しょんぼりマロン――。
――嬉しい。
鏡に映る私は笑顔だ。
今年の誕生日は、なんだかいつもより嬉しいのはなぜだろうか。
もう一度鏡を見て、私は頬を緩ませた。
化粧室でメイク直しを終え、スマートフォンを見るとメッセージアプリにメッセージがいくつも届いていた。
――裕くんだ。
『奈緒ちゃんお誕生日おめでとう』
たったそれだけだが、相澤は毎年お祝いのメッセージをくれる。私の誕生日を覚えてくれているのだ。すごく嬉しい。
松永さん、玲緒奈さん、中山さんも須藤さんもお祝いメッセージをくれた。岡島は迷惑電話の途中で思い出したように誕生日おめでとうと言っていた。
両親は今朝、お祝いのメッセージを送ってくれた。狂犬病予防注射に行く前と行った後のマロンの写真を添えて。しょんぼりマロン――。
――嬉しい。
鏡に映る私は笑顔だ。
今年の誕生日は、なんだかいつもより嬉しいのはなぜだろうか。
もう一度鏡を見て、私は頬を緩ませた。