ブランカ/Blanca―30代女性警察官の日常コメディ
私は二キロ増やしてもらったとはいえ、迷惑はかけられないとプラス五百グラムを目標に絞った。だが超過してしまった。三十四歳熟女はしょんぼりだ。
「奈緒ちゃんさあ、何で頑張っちゃうの?」
――頑張りが、評価されない。別の意味で。
「増えた分だけご迷惑をおかけしますから」
「もー!」
頬を膨らませた松永さんは中山さんの背後に回り、中山さんから私を受け取った。
お姫様抱っこをされて、今度は松永さんが私の体重を当てている。
「うーん……七百十」
「えー、七百超えてるー?」
口を尖らせて不満そうな顔の中山さんも腕組みしている。蛍光ピンクのブリーフ一丁で。
二人はいつも、特別任務の時に集合するとパンツの見せ合いをしている。こいつら小学生かなとは思うが、履いているパンツが同じだと嬉しそうにはしゃいでいるから、私は生暖かい目で見守っている。
「奈緒ちゃんさあ、何で頑張っちゃうの?」
――頑張りが、評価されない。別の意味で。
「増えた分だけご迷惑をおかけしますから」
「もー!」
頬を膨らませた松永さんは中山さんの背後に回り、中山さんから私を受け取った。
お姫様抱っこをされて、今度は松永さんが私の体重を当てている。
「うーん……七百十」
「えー、七百超えてるー?」
口を尖らせて不満そうな顔の中山さんも腕組みしている。蛍光ピンクのブリーフ一丁で。
二人はいつも、特別任務の時に集合するとパンツの見せ合いをしている。こいつら小学生かなとは思うが、履いているパンツが同じだと嬉しそうにはしゃいでいるから、私は生暖かい目で見守っている。