ブランカ/Blanca―30代女性警察官の日常コメディ
講堂へは十時十分に行くが、それまでの三十分ほどは応接室で総務課の方とお話をしている。
「あの、今日は須藤さんは……?」
「ああ、えっと……」
私はちらりと間宮さんを見た。須藤さんの頸動脈をシメてソファに寝かせてきたとは言えない。どうする。
「ははっ、須藤は……大丈夫ですよ、ええ」
ゴリラと熊のハイブリッドが微笑みながら公営ヤクザみたいな事を言っている。
石川さんは動揺している。
私も何か言わなくてはならないだろう。でも頸動脈をシメたとは言えない。
「石川さん! 大丈夫です、えっと須藤さんは……あの、元気です。元気ですから」
――マズい、援護射撃だこれ。
「大丈夫です。次は須藤と本城のいつものペアが来ます!」
「そうですか……」
ゴリラと熊のハイブリッドと、言葉足らずの私で防犯講話はマズいのではないかと懸念していたが、その通りになってしまった。
防犯講話はどうなるのだろうか。
きっと、クレームが入るのだろうなと思いながらお茶を頂いた。
「あの、今日は須藤さんは……?」
「ああ、えっと……」
私はちらりと間宮さんを見た。須藤さんの頸動脈をシメてソファに寝かせてきたとは言えない。どうする。
「ははっ、須藤は……大丈夫ですよ、ええ」
ゴリラと熊のハイブリッドが微笑みながら公営ヤクザみたいな事を言っている。
石川さんは動揺している。
私も何か言わなくてはならないだろう。でも頸動脈をシメたとは言えない。
「石川さん! 大丈夫です、えっと須藤さんは……あの、元気です。元気ですから」
――マズい、援護射撃だこれ。
「大丈夫です。次は須藤と本城のいつものペアが来ます!」
「そうですか……」
ゴリラと熊のハイブリッドと、言葉足らずの私で防犯講話はマズいのではないかと懸念していたが、その通りになってしまった。
防犯講話はどうなるのだろうか。
きっと、クレームが入るのだろうなと思いながらお茶を頂いた。