ブランカ/Blanca―30代女性警察官の日常コメディ
 午後十一時十分

 チンピラ岡島の電話が終わり、私はネットでサンドバッグを見ていた。

 ――ボーナス入ったら、買う。

 一人掛けソファと小さいテーブルしかないリビングダイニングは横長十二畳で、トレーニングマシンを置くスペースはまだある。
 私はワクワクしながらスマートフォンでサンドバッグを見ていた時、メッセージが届いた。
 松永さんだった。

 そういえば松永さんの性欲分も上乗せされてお説教食らったんだったな、と思い出しながらメッセージアプリのアイコンをタップした。


< 85 / 257 >

この作品をシェア

pagetop