私に毒しか吐かない婚約者が素直になる魔法薬を飲んだんですけど、何も変わりませんよね?そうですよね!?
「まだ顔の凹凸が残っていて良かったわ」
挙動不審な彼をまじまじと見る。
“指が白くなるくらいしがみつくほどそのサイドテーブルがお気に入り⋯な訳、ないわよねぇ”
先程つい遮ってしまった彼の言葉の続きをまっていると、渋々彼が続きを話し出す。
「お前の顔を見なければ、俺はいつもの俺でいられる事がわかった」
「だから私じゃなくて視界全てを机にしたのね」
“もっと柔らかいものの方が良かったのではないかしら?”
なんて現実逃避のような事を考え⋯あれ、と気付く。
「だったら、なんでここに来たの?」
魔法薬を飲む前すら足を運んだことのなかった私の私室に、私と顔を合わせたら壊れると理解していて何故今来るのか。
そう問うと、机にしがみついていた彼が何やら慌てて振り返って。
「それは⋯っ、うっ、そんなの⋯っ」
“あー、目が合っちゃった⋯”
「君に会えないなんて耐えられないからに決まっているだろう?こんな魔法薬のせいで、ついきつく振る舞ってしまうあの頃よりももっと会えなくなるだなんて俺には耐えられないんだ」
「それにしては低いお声で⋯」
挙動不審な彼をまじまじと見る。
“指が白くなるくらいしがみつくほどそのサイドテーブルがお気に入り⋯な訳、ないわよねぇ”
先程つい遮ってしまった彼の言葉の続きをまっていると、渋々彼が続きを話し出す。
「お前の顔を見なければ、俺はいつもの俺でいられる事がわかった」
「だから私じゃなくて視界全てを机にしたのね」
“もっと柔らかいものの方が良かったのではないかしら?”
なんて現実逃避のような事を考え⋯あれ、と気付く。
「だったら、なんでここに来たの?」
魔法薬を飲む前すら足を運んだことのなかった私の私室に、私と顔を合わせたら壊れると理解していて何故今来るのか。
そう問うと、机にしがみついていた彼が何やら慌てて振り返って。
「それは⋯っ、うっ、そんなの⋯っ」
“あー、目が合っちゃった⋯”
「君に会えないなんて耐えられないからに決まっているだろう?こんな魔法薬のせいで、ついきつく振る舞ってしまうあの頃よりももっと会えなくなるだなんて俺には耐えられないんだ」
「それにしては低いお声で⋯」