私に毒しか吐かない婚約者が素直になる魔法薬を飲んだんですけど、何も変わりませんよね?そうですよね!?
カッと一瞬で脳が覚醒し飛び起きると、案の定目の前にいたのは私に毒しか吐かないはずの婚約者、テオドールだった。
突然起き上がったせいでバチッと目の合った私達。
“なんで私の寝室に!?でも、さっき言われた『起きろ』は魔法薬を飲む前の彼っぽかったわね、一晩で効果が切れたんだわ⋯”
不機嫌な表情と地を這うような声色。
そして毒舌が足されればいつもの彼の完成だ。
また毒を吐かれる事を考えると辟易するが、それでも昨日の余りにも様子のおかしい彼よりはマシかと安堵のため息を吐いた私に、どんどん眉間の皺を深くしたテオドールは。
「⋯君から溢れるため息ならば全て俺が掬いたいよ、それで君を憂いから救えればいいのにぃぃいがぁぁあ」
「⋯⋯あぁ、戻ってなかったんですか」
やはり地を這うような声色で最早甘いのかすらわからない謎の台詞と、それに抗おうとしているのか語尾には呻きまで発していた。
そのままサイドテーブルに突っ伏したテオドールは、その机に顔面を埋める勢いでしがみついていて。
「⋯て、テオドール?」
「顔だ」
「あぁ、そうね、顔がめり込んで平らになったわね」
「⋯なってない」
突然起き上がったせいでバチッと目の合った私達。
“なんで私の寝室に!?でも、さっき言われた『起きろ』は魔法薬を飲む前の彼っぽかったわね、一晩で効果が切れたんだわ⋯”
不機嫌な表情と地を這うような声色。
そして毒舌が足されればいつもの彼の完成だ。
また毒を吐かれる事を考えると辟易するが、それでも昨日の余りにも様子のおかしい彼よりはマシかと安堵のため息を吐いた私に、どんどん眉間の皺を深くしたテオドールは。
「⋯君から溢れるため息ならば全て俺が掬いたいよ、それで君を憂いから救えればいいのにぃぃいがぁぁあ」
「⋯⋯あぁ、戻ってなかったんですか」
やはり地を這うような声色で最早甘いのかすらわからない謎の台詞と、それに抗おうとしているのか語尾には呻きまで発していた。
そのままサイドテーブルに突っ伏したテオドールは、その机に顔面を埋める勢いでしがみついていて。
「⋯て、テオドール?」
「顔だ」
「あぁ、そうね、顔がめり込んで平らになったわね」
「⋯なってない」