私に毒しか吐かない婚約者が素直になる魔法薬を飲んだんですけど、何も変わりませんよね?そうですよね!?
「こっちならいいのか?」
「え?」


その快感から逃れようとすると、彼が私の臍下を軽く押した。

「――ッッ!」

そこには、精を放った後まだ抜かれていなかった彼のモノが再び質量を増し、挿入されたままになっていて⋯

「やっ、なん、なんで⋯っ、やぁんっ」
「言ったろ、可愛いって。綺麗だって。それにずっと好きだったとも触れたかったとも言ったはずだ。そんな状況で1回で終われる訳ないだろう?」
「そ、んな⋯っ、あぁん!」

しっかり私の腰を掴んだテオドールが、ゆっくり私の体を揺すりコツコツと奥を繰り返し突く。

“や、なんで⋯?2回目だから⋯?”
さっきまで体を占めていたのは圧迫感や異物感と少しの快感、だったはずなのに。

彼の放った精液が潤滑剤になっているのか、それとも私の表情を見ながら的確に感じるところを抉ってくるからなのか、私の体は快感ばかりを拾い全身に巡った。


ぢゅぽぢゅぽと卑猥な音を部屋に響かせ、肌と肌がぶつかり合う音が耳からも刺激する。
その音にすらも欲情したかのように、何度もテオドールが腰を打ち付けてきて。

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