王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××
確かに魔道具は女性に使うものだから、と言われて。
そして実践で確認して⋯って、何を実践で確認するの?

その疑問にたどり着いた私は、ピキーンと閃いた。


「こ、こんなに使い慣れているのですッ!それ即ち今まで散々ディーデリック様が色んな女性に使ってきたということになるのではッ!?」
「ううん、ならないよ」
「なりませんのっ!!?」

にこりと笑いかけた彼の手には、私が考え込んでいる間に脱がせたのか私のドロワーズが握られていて。

「やだっ!私ってば何も着ておりませんわ!!?いつの間に!!!」
「おかしいねぇ、おかしいねぇ」
「で!私の結論で正解ですの!?」
「あぁ、全部脱がされた事よりそっちが気になっちゃうのか⋯」
「もちろんです!だって私は王家の影⋯ではありませんがっ!?任務を与えられておりますし!?」
「そっか、真面目で偉いねクリスティナ嬢は」


ふわりと頭を撫でられどきりと胸が跳ねる。

“や、やだ、なんでですの!?こんな、少し触れられたくらいでー⋯って!”

「ふ、触れましたわ!?ほら!やはり素行が⋯んっ」


ハッとして指摘した私の唇を彼の唇が塞ぐ。
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