王家の影はポンコツ令嬢!はじめての任務で×××

4.それは待ち望んだご褒美だから

「これくらいで魔道具の実践確認と俺の素行調査はいいんじゃないかな?」
「っ!」

言われてやっとハッとする。

“そ、そうだったわ!私、ディーデリック様の女癖を調べに来たんでしたわ⋯!”

部屋に薔薇が飾られ女性が喜ぶようなインテリア⋯だったのは、怪しいので△。
女性向けの魔道具があったのは×。
けれどその魔道具で散々イかされたけれど、確かに彼は鉄壁の理性で私には指一本触れていなくてー⋯


「で、どうだろう?」
「ま、まる、素行良し、ですわ⋯!その理性があるなら現を抜かして国を傾けることなどないと思いますわ⋯!」

“私の影としての初任務も、これで終わりですの⋯!”


無事に彼の素行調査が終わった事に安堵する。
しかし何故か動きを止めた魔道具を彼はナカから抜こうとしなくて。

「⋯?あの、私そろそろ⋯」
「クリスティナ嬢、最後中途半端だったよね?」
「ッ!」

囁くように告げられたその言葉にドキリとする。
確かにイく直前で止められたせいで、私の下腹部は未だに熱を孕んだままになっていて。


「それに、こんなに耐えた俺にご褒美⋯いや、責任を取るべきではないだろうか?」
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