俺の好きな人【完】


「えー、もう持って来てくれたの!?ありがとう!」


無邪気な笑顔で、漫画を受け取ってる神橋さん


あまりジロジロ見るのも変だからあまり見れないけど、会話だけは耳に入ってくるわけで。



「早く持っていかねぇと、すぐ怒るからな」



「人を鬼みたいな言い方しないでよー」



「本当のことだろ!」



「酷い!」



どう考えたって親しげなその雰囲気にもう心はズタボロ



俺と話す時なんかより自然体で、楽しく話してるのがわかる



…あんなの絶対両思いじゃん。



てか、もしかしてもう付き合ってるとか?



あー…わかんねぇ。聞く勇気もない俺はきっと何一つ知る権利がないと思う。


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