俺の好きな人【完】
「廉人、優ちゃんとなんかあっただろ」
近づいてきた玄太の鋭い言葉
…てか、寝たふりしてるのバレてんじゃん
「別に何にもねえよ」
そっと机から顔を上げて、そういう
まあ実際これといってなんかあったわけじゃないし、なんで避けられてるのかも確信があるわけじゃない。
「お前なぁ…何年親友やってると思ってんだよ。どー考えてもなんか不自然だろ!」
「………」
ほんと、変に鋭い
「まあ何があったか知りないけどよ、溝が深まる前に早く仲直りしろよ?」
「…分かってるよ」
このまま話せないなんて嫌だし。
ちゃんと話さないと。
まだ告白だってしたわけじゃない。
いつまでだって逃げてちゃダメだ。
「ちなみに今日、優ちゃん委員会で残るらしいぞ」
そう微笑む玄太
…決めた。ちゃんと告白して、振られよう。
思いを伝えよう。
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