俺の好きな人【完】
「あ、優ちゃんいいところに来た!優ちゃんもこの女優さん可愛いって思う?」
玄太が嬉しそうにスマホの画面を見せる
「へ?うん。可愛いよね!」
テンションの高い玄太にも優しく答えるなんて、ほんと天使
そういうと玄太は納得したように嬉しそうに笑って、
「やっぱ男女問わず人気なんだ!廉人も一番好きな女優さんらしいしー!」
「ちょ、余計なこと言うな」
焦って遮ろうとしても、にかっと笑うだけの玄太
まじで、余計なこと言うなよ。
よりによって神橋さんの前で…
「…そうなの?」
きょとんとしたまま、見つめられて思わず吸い込まれそうになる
「まあ、うん。…それよりなんか用があったんじゃねぇーの?」
なんの用かなんて、わかりきってることだけど。
「あ、うん!宮野先生へのメッセージ書いて来てくれた?」
にこっと眩しい笑顔が向けられる。
天使だろ。