あなたが好きだと言いたかった。

5. 青春のヒーロー

 一回戦が終わってみんなは信じられない顔で学校に帰ってきた。 「よくもまああれだけ、、、。」
「お前たちが本気でぶつかったからだ。 でもこれからはさらに強い高校と当たるんだ。 気を引き締めて掛かれよ。」 名志田先生はそう言いながらスコアブックを開きました。
 「優紀、細かく書いてくれたな。 ありがとう。」 監督にそう言われて優紀は思わず赤くなりました。
「しかし北村は遊び球が少ないな。 余裕が無いのかね?」 「そんなことは、、、。」
「もう少しゆったりと構えるんだ。 遊び球にボールを使えれば決め球が生きてくる。 スライダーをもう少し研究するんだな。」 「スライダーを?」
「そうだよ。 北村君の武器はシンカーだ。 だからスライダーが逃げられればいいんだよ。」 「逃げか、、、。」
青山君はグラウンドを走りに行きました。 それを見ていた部員も何人か付いて行きました。
 その頃、葵ちゃんはやっと終わった試合の動画を見ながらおやつを食べていました。 そこへ、、、。
郵便受けに何かが入れられたような音がしました。 (手紙でも来たのかな?)
 お母さんが見に行くと3通の封筒が入っていました。 「変ね? 差出人が書いてない。」
その封筒は三つとも仲に何かが入っているようです。 「お父さんが居る時に開けたほうがいいわね。」
 お母さんはそう判断すると封筒を居間のテレビの上に置きました。 「何だったの?」
「分からない。 差出人が書かれてないから勝手に開けないほうがいいわよ。」 「そんなに危ないの?」
「まだまだ事件が解決したわけじゃないからさあ、、、。」 そう言うとお母さんは深い溜息を吐きました。
 その夜、青山君もお父さんも帰ってきてからお母さんは三つの封筒をテーブルに置きました。 「何だいこれ?」
「分からないのよ。 昼に来たんだけど差出人が書かれてなくて物が入っているみたいなの。」 「物?」
「うん。 だから開けないほうがいいなと思って。」 「よし。 見てみよう。」
 お父さんは封を切りました。 中から出てきたのは、、、?
何枚も紙に包まれた小さな動物の足でした。 「誰がこんなことを、、、?」
「分からない。 だけど三つとも足が入ってたよ。」 「妬んでやったんだな。 どっかの高校のやつかも?」
「あいつらじゃないことは確かだけどね。」 「お前に心当たりは有るのか?」
「無いよ。 こんなことをするやつらはさすがに知らない。」 そこでお父さんはその封筒を持って警察に行きました。

< 23 / 23 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

私 ホームヘルパーです。

総文字数/264,708

恋愛(オフィスラブ)85ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 考えてみるとホームヘルパーは勇気と根性が試される仕事。 赤の他人の家で家事全般を任される。  相手は親戚でも友人でも知人でも知り合いでもない。 真っ赤な他人の世話をするホームヘルパーとは覚悟が無ければ出来ない仕事。 何も知らない他人と向き合う危険も伴う仕事。 それにどうやって体当たりで挑むのか?
浅黄色の恋物語

総文字数/123,631

恋愛(純愛)127ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 高齢になると恋に憶病になる。 そしておっくうになる。 それでいいんだろうか?  人って一人では生きられない寂しがりな生き物。  どんなに強がっていたって心の何処かに寂しさを漂わせているもの。 そんな二人が出会ってしまったら、、、。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop