あしたのあたし
帰りはもちろん高槻君と2人で。2人で並んで歩く街って、今更ながらに幸せかも。
「なあ、マキ。もしよかったら、今日の弁当のお礼がしたいんだけど」
あたしが幸せに浸ってると、横から高槻君がそう話し掛けてきた。
「お礼なんていいよ。今日のなんて冷凍食品だったし」
「俺はマキの気持ちが嬉しかったんだよ。な、いいだろ? お礼させてくれよ」
そこまで言われたら断るのはさすがに失礼か。
「分かった。ところで、お礼って何してくれるの?」
「もうすぐ分かるよ」
急に口数が少なくなった高槻君。さっきからずっと高槻君についてきてたから何も思わなかったけど、改めて周りを見てみると怪しげな看板が立ち並んだ一角に来ていた。ちょっと不安な気持ちになってると、高槻君は唐突に立ち止まった。
「ここだよ」
「なあ、マキ。もしよかったら、今日の弁当のお礼がしたいんだけど」
あたしが幸せに浸ってると、横から高槻君がそう話し掛けてきた。
「お礼なんていいよ。今日のなんて冷凍食品だったし」
「俺はマキの気持ちが嬉しかったんだよ。な、いいだろ? お礼させてくれよ」
そこまで言われたら断るのはさすがに失礼か。
「分かった。ところで、お礼って何してくれるの?」
「もうすぐ分かるよ」
急に口数が少なくなった高槻君。さっきからずっと高槻君についてきてたから何も思わなかったけど、改めて周りを見てみると怪しげな看板が立ち並んだ一角に来ていた。ちょっと不安な気持ちになってると、高槻君は唐突に立ち止まった。
「ここだよ」