別れさせ屋に依頼をした私の結末
Card 08 ♣︎ コジレタカンケイ
泣いている姿を見ながら食べたチーズケーキの味は、覚えていない。
放課後の自分の発言に罪悪感を抱く私は、帰宅して彼女にメッセージで謝った。
【きついこと言ってごめん】
すぐにつかなかった既読も、翌朝になるとついてはいたけれど、返事はこなかった。
気まずさを感じながら送った、2通目のメッセージ。
【今日少し話したい】
朝イチでも休憩時間でもいいから、美奈の気持ちを聞きたいと思っていた。
けれど、彼女はチャイムが鳴るギリギリまで登校してこず、休憩時間になるとどこかへ行ってしまう。
全く話せないまま昼を迎え、お弁当を食べながらでもと考えていたけれど、彼女はチャイムが鳴った途端、リュックを持って教室を出て行ってしまった。
仕方なく、ひとりでお弁当を食べていたけれど、クラスの女の子が声をかけてくれて、私はその子たちに混ざって過ごしていた。
教室には寺尾と並木の姿もなかったから、きっと、美奈はふたりと食べていたのだと思う。
避けられている。そう思って、送ることに戸惑いつつも、再び送った3通目のメッセージ。
【放課後、教室で待ってる】
私と美奈は、これまで喧嘩という喧嘩をしたことがない。
ちょっとした言葉で気まずくなることがあっても、こんなふうに避けられることはなかったし、私も昨日のようにはっきりと気持ちを口にすることもなかったから。
放課後の自分の発言に罪悪感を抱く私は、帰宅して彼女にメッセージで謝った。
【きついこと言ってごめん】
すぐにつかなかった既読も、翌朝になるとついてはいたけれど、返事はこなかった。
気まずさを感じながら送った、2通目のメッセージ。
【今日少し話したい】
朝イチでも休憩時間でもいいから、美奈の気持ちを聞きたいと思っていた。
けれど、彼女はチャイムが鳴るギリギリまで登校してこず、休憩時間になるとどこかへ行ってしまう。
全く話せないまま昼を迎え、お弁当を食べながらでもと考えていたけれど、彼女はチャイムが鳴った途端、リュックを持って教室を出て行ってしまった。
仕方なく、ひとりでお弁当を食べていたけれど、クラスの女の子が声をかけてくれて、私はその子たちに混ざって過ごしていた。
教室には寺尾と並木の姿もなかったから、きっと、美奈はふたりと食べていたのだと思う。
避けられている。そう思って、送ることに戸惑いつつも、再び送った3通目のメッセージ。
【放課後、教室で待ってる】
私と美奈は、これまで喧嘩という喧嘩をしたことがない。
ちょっとした言葉で気まずくなることがあっても、こんなふうに避けられることはなかったし、私も昨日のようにはっきりと気持ちを口にすることもなかったから。