クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】
「私、長谷川くんが見ててくれてるって知って嬉しかったよ」
コソッと耳打ちすると、今度は長谷川くんがピシッと固まってしまった。
あ、あれ…?私、変なこと言った?
さっきの二の舞になってしまったのかと焦っていると、隣から「はぁー」って深いため息が聞こえて。
「…ほんと、なんなの。古賀にだけは一生勝てる気しねぇー…」
「…私別に、勝負してるわけじゃないよ?」
項垂れる長谷川くんがやっぱりわからず、一応そう言ってみたけれど。
「もうやめよーぜ、この会話。一生続く」
とんでもない真顔が返ってくるだけだった。
*
今度やってきたのは陶器屋さん。
お父さんとお母さんが、案外そういう陶器とか土器みたいなのが好きなんだよね。
だから良さそうなのがあったらな〜と思って来てみたら。
「あ、なるちゃんだ?」
「よ。やっぱり来たか」
なんとここでなるちゃん発見。
行く店行く店、みんなに会ってる気がする。
…あれ?でも今、なるちゃん“やっぱり”って言ってたよね?
偶然じゃないってこと?
「おばさんとおじさん、陶器系好きだろ。宿に行くときに海琴が目つけてたし、そろそろ来るタイミングだろうと思って待ってた。一緒に選ぼ」
「えー…?ちょっともう…」
…流石に凄すぎるよ、なるちゃん。