クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】

「私、長谷川くんが見ててくれてるって知って嬉しかったよ」



コソッと耳打ちすると、今度は長谷川くんがピシッと固まってしまった。



あ、あれ…?私、変なこと言った?



さっきの二の舞になってしまったのかと焦っていると、隣から「はぁー」って深いため息が聞こえて。



「…ほんと、なんなの。古賀にだけは一生勝てる気しねぇー…」



「…私別に、勝負してるわけじゃないよ?」



項垂れる長谷川くんがやっぱりわからず、一応そう言ってみたけれど。



「もうやめよーぜ、この会話。一生続く」



とんでもない真顔が返ってくるだけだった。







今度やってきたのは陶器屋さん。



お父さんとお母さんが、案外そういう陶器とか土器みたいなのが好きなんだよね。



だから良さそうなのがあったらな〜と思って来てみたら。



「あ、なるちゃんだ?」



「よ。やっぱり来たか」



なんとここでなるちゃん発見。



行く店行く店、みんなに会ってる気がする。



…あれ?でも今、なるちゃん“やっぱり”って言ってたよね?



偶然じゃないってこと?



「おばさんとおじさん、陶器系好きだろ。宿に行くときに海琴が目つけてたし、そろそろ来るタイミングだろうと思って待ってた。一緒に選ぼ」



「えー…?ちょっともう…」



…流石に凄すぎるよ、なるちゃん。
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