クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】
ねぇ、なるちゃん。
なるちゃんも、こんな気持ちになることある?
…って聞きたいけど、それは違うってわかる。
今私がするべきことは、なるちゃんに気持ちを聞くことじゃない。
「…海琴、どうした?なんかぼーっとしてっけど」
この気持ちがなるちゃんと同じ気持ちなのか、自分と向き合うことだと思う。
「んーん、なんでもないない。ほら、早く見よ?」
だからね、もうちょっと待ってて欲しい…んだけど。
「海琴、キョロキョロすんなよ。絶対割るから」
なるちゃんの甘さにドギマギさせられて、それにてんやわんやしちゃうの。
「っ…!!手…っ、どさくさに紛れて…!」
さらっと自然に繋がれた手のひらが、途端に熱を持つ。
つられて私ものほっぺたも、みるみるうちに真っ赤になっちゃって。
「バレたか。ま、でも…離さねぇけど」
「〜っ、なるちゃんのばか…」
ドクンドクンとうるさい心臓に、嘘はつけないのかもしれないと思った。