クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】
なるちゃんはね、私のこれにとことん弱い。
「…わかったよ。ちゃんと話すから」
ほら、ね?
「うん、それでよし」
なるちゃんは元々こんな感じだから、いつだって我が道を進む。
それでいい時もあるけど、いつだってそうとは限らない。
なるちゃんのその揺るぎなさは、時に相手に失礼になることだってある。
今回もそうだと思うんだよね。
相手が誰だか知らないけれど、とりあえず話を一旦聞いてから対応を考えないとね。
…ということで、今度はなるちゃんから通話をかけてみると。
『…酷い。たしかにうるさかったかもだけど、ぶつ切りは酷くない!?』
さっきよりは小さいけど、やっぱり私にまで聞こえる声で話し出した。
「あー…悪かったって。で、なんの用だよ。大したことねぇなら切るぞ」
『大したことだからちゃんと聞いて!数学の課題が大ピンチなの!!』
「…切っていいか」
『絶ッ対だめ!!』
……えーっと、うん…。
なんか…気のせいかな。
「他のやつに気け。俺は今お前と話してる暇ねぇんだよ」
『みんなに総当たりした結果がこれなの…。絶対この激ムズ問題が次の授業で当たるんだって〜!!私を助けると思って聞いてよお!!』
ちょっと元気がいい私みたいな…そんな感じがするのは、考えすぎ…?