クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】

なるちゃんはね、私のこれにとことん弱い。



「…わかったよ。ちゃんと話すから」



ほら、ね?



「うん、それでよし」



なるちゃんは元々こんな感じだから、いつだって我が道を進む。



それでいい時もあるけど、いつだってそうとは限らない。



なるちゃんのその揺るぎなさは、時に相手に失礼になることだってある。



今回もそうだと思うんだよね。



相手が誰だか知らないけれど、とりあえず話を一旦聞いてから対応を考えないとね。



…ということで、今度はなるちゃんから通話をかけてみると。



『…酷い。たしかにうるさかったかもだけど、ぶつ切りは酷くない!?』



さっきよりは小さいけど、やっぱり私にまで聞こえる声で話し出した。



「あー…悪かったって。で、なんの用だよ。大したことねぇなら切るぞ」



『大したことだからちゃんと聞いて!数学の課題が大ピンチなの!!』



「…切っていいか」



『絶ッ対だめ!!』



……えーっと、うん…。



なんか…気のせいかな。



「他のやつに気け。俺は今お前と話してる暇ねぇんだよ」



『みんなに総当たりした結果がこれなの…。絶対この激ムズ問題が次の授業で当たるんだって〜!!私を助けると思って聞いてよお!!』



ちょっと元気がいい私みたいな…そんな感じがするのは、考えすぎ…?
< 131 / 135 >

この作品をシェア

pagetop