クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】
ボボボッと着火したかのように、顔が熱くなっていく。
なるちゃんとはお付き合い(仮)をしていて、キス…もしたことある、けど。
あれはアレ、これはコレっていうか……!!
改めて察すると恥ずかしくって、顔を背けたら。
「…海琴ちゃん、大丈夫?顔赤いよ?」
バチッと視線があった穂乃果ちゃんが首を傾げてそう言った。
「しーっ!穂乃果ちゃん、しーっ!」
前から思ってたけど、穂乃果ちゃんって何気に声大きいよね??
いやまぁ、うん、いいんだけどね。
「…へぇ、気づいたんだ?珍し」
前言撤回。
やっぱり良くない!!
にやりと笑うなるちゃんが、「何がとは言わないけど」みたいな顔してるのが大変気に食わない。
だってこれ、多分なるちゃんの戦略。
私に1口あげるって言ったなるちゃんは、これを狙ってたんだ。
そう、なるちゃんはまさしく策士……いや、確信犯だ。
「古賀…お前、大変だな」
長谷川くんの同情に近いような、それでいてなんだか悲しそうな…なんとも言えない表情で呟いた。
それをどう受け止めればいいのか分からなくて、穂乃果ちゃんに視線を戻すと。
「えぇっと…とりあえず、他のお店回る?」
状況をなんとか飲み込んだらしく、私たちはその提案に乗った。
この状況に耐え切れなかったし、助かったかも。
ありがとう穂乃果ちゃん…と心の中でなむなむして、腰を上げた。