クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】
「色んなお店があるし、各々見たいところ回る感じでも良さそうかなぁ…」
と、みんなに呼びかけるように話す穂乃果ちゃん。
「それでいんじゃね?」
と、頷く長谷川くん。
「うん、いいと思う」
と、同意するなるちゃん。
そういうこととなった。
「んー…何にしよう?」
私がまずやってきたのはお土産屋さん。
いらないって言われたけどね、私にとって家族へのお土産は儀式みたいなやつ。
もちろん、なるちゃん家のおばさんおじさんにも買ってくよ。
いつもお世話になってるもんね。
好みとかあるからすごく迷うけど、選んでるときは楽しいんだ。
にこにこ家族の笑顔を思い浮かべ、陳列棚を見て回る。
「あ、海琴ちゃんも来てたんだ。何にするの?」
「穂乃果ちゃん。えーと…絶賛悩み中」
穂乃果ちゃんがやってきて、私の返しにくすくす笑った。
「海琴ちゃんも、意外と優柔不断だよね」
「えー?意外とってなに…っていうか、私“も”って?」
その言い方だと、私以外にもいるみたいだけど。
「長谷川くんも、さっきおまんじゅうで悩んでたでしょ?あ、それを言ったら九条先輩もになるか」
長谷川くん…?たしかに、結構悩んでたかも。
長谷川くんこそ、スパッと物事を決められそうだけど。
やっぱり人は見かけによらないってことなのかな?