クールな君の甘さを知れば【※表紙絵変更しました】

「あ、なるちゃんは別に優柔不断じゃないよ。今日が特別珍しかっただけ」



別に訂正する必要もなかったかなーと思いつつ、口に出しちゃったからもう時すでに遅し。



「そう…じゃあ、やっぱりあの時……」



穂乃果ちゃんの表情が曇り、言い淀んでしまった。



…どう、したんだろう?



私、何かまずいこと言ったかな。



「…ほ、穂乃果ちゃ───」



「ううん、なんでもない。私、あっち側見てくるね」



そう言われてしまっては、なにも言えない。



「あ…うん、わかった」



だから、そう返すしかなくて。



なんで穂乃果ちゃんがそんな反応をしたのか聞けないまま、また別行動となった。







「これ、似合いそう…」



「誰に?」



「そりゃ、古賀に───って、は?」



長谷川くんの目が大きく開く。



ちょっとモヤモヤした気持ちを抱えながら2軒目のお店に入ったら長谷川くんがいた。



だから声をかけたまでなんだけど。



「ふ、普通に声かけろよ…びっくりしたわ」



って、顔を真っ赤にしながら焦っているのはなんでだろう?



驚かせるつもりはなかったんだけどな。



「ちゃんと声かけたよ?」



「人の独り言に対してな?」



それは普通じゃないの?って言おうと思ったけど、なんだか不毛な会話になりそうだったからやめておくね。
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