逆境に咲いた花は、可憐に匂いたつ
 バッハスの小隊が谷川に差し掛かった。
 
 と、先頭が、
「おい、あれは山崩れじゃないのか」
 前方の峰を指さした。

 これからの進路が塞がれているのだ。

「なんてことだっ、ここまで来たのに」
「仕方がない、この上の道に迂回しよう。中腹まで登れば別の道があったはずだ」
「湖に行く道だな、回り道になるが仕方がないな」

 彼らは次々と登り始めた。
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