魔法講師の支配欲から逃げられない【プロット】

〈第二話〉

 弟のセリムは虚弱で寝たきり。薬が手に入らずに発作が起きる。リズは弟の発作を治めようと薬を調合するため学園の図書館へ赴く。しかし、無能なリズを通してはくれない。
 中庭で学生に指導中のウィルと再会。弟もこんな風になって欲しい。病気治癒を諦め切れず、夜の図書館へ忍び込む。しかし監視にバレてつまみ出される。薬の入荷を待つ時間はない。リズは顔と身体で監視をオトそうと試みる。
 宿舎にいたウィルがリズの声を聞いて駆けつけ、調合の本を彼名義で貸し出す。リズはホッとして泣き出す。本当は嫌だった。
「頼りになる先生」になったウィルに強い憧れを抱き、彼女も採用試験の門を叩く。けれどもやはり差別され、話にならない。
 
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