『苦しめてごめん・・』―消せない過ちを悔いる日々―
 
「あー、ごめん。私の言い方が悪かったかも。

 告げ口っていうより、私から話を振ったから話してくれたみたいな? 
 
 まぁ、悪く取らないであげて」


「とにかく寺島さんが考えてるようなことは今のところありませんからご心配なく。

 神尾くんクラスだともうとっくに恋人のひとりやふたり、いるんじゃないかしら」


「えー、そうなの? 根米さん、それ本人から聞いたとか?」

「いえ、私の推測です・・けど」


 いやいやいや~、そんなに喰いつかれても~。

 ほんと疲れるおばさんだわ。

 42才の寺島女史との会話、ほんとに疲れる。

 神尾くんは確か27才でしょ。
 一体どれだけ年が離れてると思ってるんだか。

 15歳も年下の神尾くんをターゲットにできるなんて痛過ぎる。


 うちの会社は所謂(いわゆる)商社なんだけれども全般的に食に関するものを
取り扱っていて、社長の方針で食の安心安全を第一のスローガンに掲げている。


 取り組みとしては、例えば北海道の大きな農地で米、麦、諸々を栽培生産している。

 
 そしてここで育てた小麦で上質な小麦粉を作っている(製造加工している)

 次にこの小麦粉でパンを焼き流通販売までするという流れを自社で全てやっている。

 他にも地方で土地をそれぞれ確保し、鶏、馬などを同じように飼育から販売まで手掛けていて、
本社(ビル)、工場、販売所(スーパー)と三位一体で同敷地内で全てまわしている珍しい会社だ。


 このような取り組で、販売事業においては継続的なコストダウンを可能にする
システムが構築されているのだ。
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